エケネーオス
エケネーオス(古希: Ἐχένηος, Echenēos)は、ギリシア神話の人物である。長音を省略してエケネオスとも表記される。スケリア島のパイアーケス人の王アルキノオスの老臣。パイアーケス人の最長老で、故事に通じており、弁舌に長けていた。オデュッセウスがアルキノオスの妃アーレーテーにすがりついて助けを求めたとき、アルキノオスに「客人を床に座らせておくのは失礼なので、客人を椅子に座らせて、酒を用意し、夕食を振るまって差し上げてはどうか」と進言した[1]。そこでアルキノオスは進言を受け入れ、オデュッセウスをもてなした。
脚注
- ^ 『オデュッセイアー』7巻155行-166行。
参考文献
- 『オデュッセイア/アルゴナウティカ』松平千秋・岡道男訳、講談社(1982年)
- ホメロス『オデュッセイア(上)』松平千秋訳、岩波文庫(1994年)
- 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店(1960年)
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