エウペイテース
エウペイテース(古希: Εὐπείθης, Eupeithēs )は、ギリシア神話の人物である。長音を省略してエウペイテスとも表記される。イタケー王妃ペーネロペーに求婚したアンティノオスの父[1][2][3][4]。オデュッセウスによって誅殺された息子の遺体を埋葬したのち、エウペイテースは残された遺族たちに報復を呼びかけた。オデュッセウスに仕えるメドーンと、老ハリテルセースは彼らを説得しようとしたが、エウペイテースをはじめ多くの者が従わなかった。エウペイテースは彼らを指揮してオデュッセウスの館に向かったが[5]、メントールの姿をした女神アテーナーによって力を吹き込まれたラーエルテースの投じた槍に兜ごと頭を貫かれた[6]。
脚注
参考文献
- 『オデュッセイア/アルゴナウティカ』松平千秋・岡道男訳、講談社(1982年)
- ホメロス『オデュッセイア(上)』松平千秋訳、岩波文庫(1994年)
- 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店(1960年)
オデュッセイアの登場人物 | |
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