Photogenic

曖昧さ回避 この項目では、Salyuのアルバムについて説明しています。その他の用法については「フォトジェニック (曖昧さ回避)」をご覧ください。
『photogenic』
Salyuスタジオ・アルバム
リリース
録音
ジャンル J-POP
時間
レーベル トイズファクトリー
プロデュース 小林武史
チャート最高順位
Salyu アルバム 年表
s(o)un(d)beams
(2011年)
photogenic
(2012年)
Android & Human Being
(2015年)
EANコード
EAN 4988061863757
  • (初回限定盤、TFCC-86375)
  • EAN 4988061863764
  • (通常盤、TFCC-86376)
  • 『photogenic』収録のシングル
    1. 「LIFE」
      リリース: 2010年11月10日 (CD)
    2. 青空/magic
      リリース: 2011年7月13日 (CD)
    3. 「Lighthouse」
      リリース: 2012年2月1日 (CD)
    ミュージックビデオ
    「camera」
    「旅人」
    - YouTube
    テンプレートを表示
    映像外部リンク
    Salyu 4th Album [photogenic] SPOT
    Salyu 2/15 Release 「photogenic」 初回盤特典DVD Digest Movie

    photogenic』(フォトジェニック)は、日本歌手Salyuの4枚目のオリジナルアルバム。2012年2月15日にトイズファクトリーより発売された[3]

    背景・制作

    本作は、オリジナルアルバムとしては2ndアルバム『TERMINAL』以来約5年ぶりとなる小林武史プロデュースとなっており、桜井和寿作詞・作曲の「青空」を除く全曲が小林による作詞・作曲となっている。当初は前作『MAIDEN VOYAGE』同様に複数の作曲家に参加してもらうアイデアもあったが、東日本大震災を境に構想がすべて白紙となった。そんな中、15thシングル『青空/magic』のレコーディングの際に小林が「もう一度、僕とSalyuのふたりでゼロから音楽を生み出していくようなアルバムにするのがいいんじゃないか」と提案したという[4][5]。Salyuは「一から作り直していくよりは、音楽制作における共通の言語感覚や文化を持っている小林さんと、1曲1曲の実感を大切にしながら制作を進めていく方がいいんじゃないかと思って。それで、今回は、二人で突き詰めていくアルバムになっていったんです」と振り返っている[6]

    音楽性

    Salyu名義としては前作『MAIDEN VOYAGE』以来約2年ぶりとなるオリジナルアルバムシングル曲としてリリースされた「LIFE(ライフ)」「青空」「magic」「Lighthouse」を含む全10曲が収録されている。

    Salyuは東日本大震災以降「ポップ・ミュージックを司っている私たちはどういう音やテンションや言葉遣いで振る舞っていくかということと、向き合っていました」といい、本作について次のように語っている[7]

    〈素直でいいじゃん〉っていうことが、今回のアルバムにおけるメッセージとしてあると思うんですよね。私個人としては、東日本大震災という出来事を受けて、自分ってすごく弱いものだし、強い人なんていないんだってことがわかった。でも弱い人が強くあり続けようとする力や責任や希望みたいなものが、人間らしさだし、エモーションだと思った。そういうところで、自分の弱さや、もともと自分が持っている人にはないもの、自分だけの強さみたいなものも同時に知っていったように思うんです。そこから出てくる気取らない言葉遣いや欲望やエゴみたいなものが、言葉に散りばめられてると思いました。自分の感覚に対して忠実だし、〈素直な感情〉が今回のアルバムの曲には共通してある気がします

    —Salyu(「bounce」インタビュー[7]より)

    アルバムタイトルは小林武史が命名[8]。Salyuは「〈写真映りがいい〉という意味なんですけど、これはすごくポップ・ミュージックを表現してる言葉だなと思う。だって短い時間でどれだけ人を魅了できるかが、ポップスだと思うから。一瞬のなかで光のような素晴らしいフォルムであること、それはすごく音楽的なことですよね」と語っている[9]

    リリース・プロモーション

    初回限定盤と通常盤の2形態で発売。初回限定盤はCD+DVD、通常盤はCDのみ。紙ジャケット仕様になっている。初回限定盤および通常盤初回生産分には、本作と2012年2月1日に発売された16thシングル『Lighthouse』、同日に発売されたsalyu × salyu名義での映像作品『s(o)un(d)beams+』の3作品連動特典応募抽選券が封入されている。

    本作のアートディレクターはTHROUGH.が担当。

    2012年3月16日から4月29日まで、12会場12公演に渡るツアー『Salyu Tour 2012 photogenic』を開催[10]

    収録曲

    CD

    • 全作詞・作曲:小林武史(#4除く) / 全編曲・プロデュース:小林武史
    1. camera [4:46]
      ミュージック・ビデオが制作されており、Salyuの公式YouTubeチャンネルで公開されている。
    2. LIFE(ライフ) [5:14]
      • 管・弦編曲:小林武史・四家卯大
      14thシングル。
    3. magic [4:23]
      • 弦編曲:小林武史・四家卯大
      15thシングル。
      フジテレビ情報番組めざにゅ〜』テーマソング[11]
    4. 青空 [5:01]
      • 作詞・作曲:桜井和寿 / 弦編曲:小林武史・四家卯大
      15thシングル。
      ジャパン・スローシネマ・ネットワーク配給映画『ちえりとチェリー』主題歌[12]
    5. Lighthouse [5:14]
      16thシングル。
    6. 悲しみを越えていく色 [5:47]
      BS朝日ミニ番組アーシストcafé 緑のコトノハ』テーマソング。
    7. パラレルナイト [5:26]
    8. 月の裏側 [5:03]
    9. ブレイクスルー [5:31]
      • 管編曲:小林武史・四家卯大
    10. 旅人 [5:45]
      • 弦編曲:小林武史・四家卯大
      テレビ東京系列ニュース番組ワールドビジネスサテライト』エンディングテーマ[13](2012年4月2日 - 9月28日)。
      ミュージック・ビデオが制作されており、Salyuの公式YouTubeチャンネルで公開されているほか、2012年6月13日にはiTunes Store限定で配信リリースされた。本ミュージック・ビデオは、同年4月29日に東京国際フォーラムホールAで開催されたライブツアー『Salyu Tour 2012 photogenic』最終公演のライブ映像となっている[13]

    初回限定盤付属DVD

    a brand new concert issue "m i n i m a" -ミニマ- Salyu × 小林武史@東京国際フォーラムホールC (2011.11.30)
    1. VALON-1
    2. 彗星
    3. Tower
    4. name
    5. HALFWAY
    6. イナヅマ
    7. 飽和
    8. 飛べない翼
    9. I BELIEVE
    10. 夜の海 遠い出会いに
    11. コルテオ ~行列~
    12. to U
    13. 悲しみを越えていく色
    14. 旅人
    15. プラットホーム
    16. Pop
    17. 新しいYES
    18. 青空
    19. Lighthouse

    参加ミュージシャン

    脚注

    [脚注の使い方]

    出典

    1. ^ “photogenic(初回盤) | Salyu”. ORICON NEWS. オリコン. 2020年4月16日閲覧。
    2. ^ “Billboard Japan Top Albums Sales | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2024年9月9日閲覧。
    3. ^ “Salyu、年明け2月発売のニューシングル&アルバム詳細”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2011年12月22日). 2021年1月26日閲覧。
    4. ^ 三宅正一 (2012年2月15日). “Salyu これが私の着地点 会心作「photogenic」”. 音楽ナタリー. ナターシャ. 2021年1月26日閲覧。
    5. ^ 三宅正一 (2012年2月14日). “2012年、Salyuが体現するポップ・ミュージックの新たな光を感じる4thアルバム『photogenic』リリース!”. FanplusMusic. Fanplus. 2024年9月9日閲覧。
    6. ^ 永堀アツオ. “Salyu アルバム『photogenic』(インタビュー01)”. エキサイトミュージック. エキサイト. 2021年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。
    7. ^ a b 上野三樹 (2012年2月15日). “Salyu 『photogenic』”. bounce. タワーレコード. 2024年9月9日閲覧。
    8. ^ 小貫信昭 (2012年2月20日). “Salyu 『photogenic』”. TOWER. タワーレコード. 2021年1月26日閲覧。
    9. ^ 上野三樹 (2012年2月15日). “INTERVIEW(2)――メロディー・シンガー”. bounce. タワーレコード. 2021年1月26日閲覧。
    10. ^ “Salyu来年2月にシングル&アルバム連続発表、ツアー決定”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2011年11月30日). 2024年9月9日閲覧。
    11. ^ “Salyuが歌で起こしますよ!「めざにゅ~」新テーマ曲に決定”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2010年10月1日). 2024年9月9日閲覧。
    12. ^ “Salyu「青空」が星野源参加アニメ映画「ちえりとチェリー」主題歌に”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2015年6月19日). 2024年9月9日閲覧。
    13. ^ a b “Salyu、WBSエンディング起用「旅人」PV配信リリース”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2012年5月4日). 2021年1月26日閲覧。

    外部リンク

    • 告知映像
      • Salyu 4th Album 「photogenic」 SPOT - YouTube
      • Salyu 2/15 Release 「photogenic」 初回盤特典DVD Digest Movie - YouTube
    • ミュージック・ビデオ
      • Salyu「camera」 - YouTube
      • Salyu「旅人」 - YouTube
    • 歌詞
    • インタビュー
      • Salyu アルバム『photogenic』 - エキサイトミュージック(アーカイブ)
      • Salyu これが理想の着地点 会心作「photogenic」 - 音楽ナタリー
      • Salyu 『photogenic』 - TOWER
      • Salyu 『photogenic』 - bounce
      • 2012年、Salyuが体現するポップ・ミュージックの新たな光を感じる4thアルバム『photogenic』リリース! - FanplusMusic
    Lily Chou-Chou
    シングル

    グライド - 共鳴 (空虚な石) - エーテル

    アルバム

    呼吸

    Salyu
    シングル

    VALON-1 - Dialogue (ダイアローグ) - Peaty - 彗星 - 風に乗る船 - Tower - name - プラットホーム - LIBERTY - iris 〜しあわせの箱〜 - コルテオ 〜行列〜/HALFWAY - EXTENSION - 新しいYES - LIFE - 青空/magic - Lighthouse - アイニユケル/ライン

    コラボレーション
    シングル

    VALON (ILMARI×Salyu) - to U (Bank Band with Salyu) - Mirror feat. Salyu (WISE×Salyu) - Lucky feat. Salyu & エリイ (Bradberry Orchestra) - 足跡(キャタピラー) - Life is beautiful feat. キヨサク from MONGOL800, Salyu, SHOCK EYE from 湘南乃風(Miss Monday

    アルバム

    landmark - TERMINAL - MAIDEN VOYAGE - photogenic - Android & Human Being

    コンセプト・アルバム

    聖者の行進(Salyu×haruka nakamura

    ベストアルバム
    DVD

    Salyu Clips 2004-2007 - 10th Anniversary Concert“ariga10”

    salyu × salyu
    シングル
    アルバム

    s(o)un(d)beams

    DVD

    s(o)un(d)beams+

    関連項目
    典拠管理データベース ウィキデータを編集
    • MusicBrainzリリース・グループ