| この項目では、フォントファミリーについて説明しています。コムーネについては「ノート (イタリア)」をご覧ください。 |
NotoはGoogleによって開発されたオープンソースのフォントファミリー[1]。通常「フォントファミリー」は同一書体の複数ウェイトのセットを指すが、Notoでは広範な言語を包括する意味で用いている。
概要
世界中の言語をサポートすることを目標に、Apache License 2.0 のライセンスで配布が開始された。2015年9月29日に、SIL Open Font License 1.1 に変更された。
コンピューターで表示できない文字がある場合、文字の代わりに小さい四角 (□)、通称"豆腐"[2]が表示されることが多い[注釈 1]が、すべての言語に対応したフォントを開発することで"豆腐"が現れることがなくなるようにという意味を込めてNoto (no tofu) という名称が付けられた[1]。
2016年10月6日にUnicode標準で定義された800言語、11万字を超える全文字に対応したことを開発ブログで公表した[3]。
Noto Sans CJK
Notoフォントファミリーの中で日本語、中国語 (繁体字 / 簡体字)、韓国語を担うのがNoto Sans CJKである。Adobeと共同開発し、2014年7月16日に公開された[4]。ウェイトは7種 (Thin 100, Light 300, DemiLight 350, Regular 400, Medium 500, Bold 700, Black 900) が用意されている。他のNotoフォントファミリーやRobotoと組み合わせて使うことを想定している。
AdobeはSourceフォントファミリーという枠組みを持っており、このフォントも源ノ角ゴシックとして公開されている。Noto Sans CJKとの違いはフォント名と一部のウェイト表記であり、それ以外はすべて同一である。そのためNoto Sans CJKの従属欧文もSource Sansがベースであり、フォント形式がPostScriptアウトラインによるOpenType[注釈 2]となっている。
Noto Serif CJK
2017年4月4日、GoogleはNoto Sans CJKの仲間として明朝体フォントのNoto Serif CJKを公開した[5]。
ウェイトは7種 (ExtraLight, Light, Regular, Medium, SemiBold, Bold, Black) が用意されており、Noto Serifやその他のGoogle標準フォントとウェイトに互換性があるため、組み合わせて使うことが可能である。
Noto Sans CJK同様に開発はAdobeが中心となり、AdobeではSourceフォントファミリーの源ノ明朝として公開されているものをフォント名と1つのウェイト表記を変更したバージョンである。そのためフォント内の従属欧文はSource Serifがベースであり、フォント形式もPostScriptアウトラインによるOpenType[注釈 2]となっている。
Noto Sans Mono
プログラミングなどに適した等幅フォント(モノスペースフォント)として、Noto Sans Monoも公開されている。ラテン文字、キリル文字、ギリシャ文字、および様々なシンボルに対応している[6]。
脚注
[脚注の使い方]
注釈
- ^ 日本では豆腐以外にゲタ (〓) も使われる。
- ^ a b NotoフォントファミリーはCJK言語向け以外はTrueTypeアウトラインによるOpenType形式で開発・公開されている。
出典
- ^ a b “Google Noto Fonts”. Google. 2016年12月18日閲覧。
- ^ “豆腐 - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典”. 2016年12月18日閲覧。
- ^ “Google Developers Japan: 誰でも使えるオープンソース フォント システム”. Google (2016年10月20日). 2017年4月10日閲覧。
- ^ “オープンソースの美しい Noto フォントファミリーに日本語、中国語、韓国語が加わりました。”. Google (2014年7月16日). 2014年7月17日閲覧。
- ^ “Noto Serif CJK が登場!”. Google (2017年4月4日). 2017年4月4日閲覧。
- ^ Noto Sans Mono - Google Fonts
外部リンク
- Google Noto Fonts
- Noto Fonts
- Google Fonts における Noto Sans JP
- Google Fonts における Noto Serif JP
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