大二重変形二重斜方十二面体

大二重変形二重斜方十二面体
大二重変形二重斜方十二面体

大二重変形二重斜方十二面体(だいにじゅうへんけいにじゅうしゃほうじゅうにめんたい、:Great disnub dirhombidodecahedron)またはスキリングの立体(すきりんぐのりったい、英:Skilling's figure)とは、幾何学上の立体の一種である。

概要

J.スキリングはコンピューターを使い、一様多面体がH.S.M.コクセターらが発表した75種類で全てということを証明した。そこで、条件を緩めて一辺に任意の偶数枚の面が集まってもよいとすると、ただ一種類の新しい多面体を発見した。それがこの大二重変形二重斜方十二面体である。厳密には一様多面体には含まれず、Degenerate uniform polyhedronとして扱われる。

性質

一様多面体の条件をほとんど満たしているが、 4つの面が重なる辺があるので普通は一様多面体には数えない。

  • 構成面: 正三角形120枚(変形面)、正方形60枚(星型八角形が30枚、変形面、中心を通る)、星型五角形24枚(星型十角形が12枚)、計204枚
  • 辺数: 240(120の辺に4枚の面が交わる。解釈によっては360)
  • 頂点数: 60
  • 頂点形状: (5/2, 4, 33, 4, 5/3, 4, (3/2)3, 4)/2(各頂点に、正三角形6枚、正方形4枚、星型五角形2枚が集まる)
    大二重変形二重斜方十二面体の頂点図形
  • ワイソフ記号: | (3/2) 5/3 (3) 5/2
  • 枠: 構成面が正確な正多角形ではない斜方二十・十二面体
  • 双対Great disnub dirhombidodecacron(無限遠点あり。大二重斜方二十・十二面体の双対と共通の外観)
    Great disnub dirhombidodecacron

同じ枠を持つ立体

一様多面体
正多面体
半正多面体
星型正多面体
その他
カタランの立体
ジョンソンの立体
ゾーン多面体
星型多面体
ねじれ正多面体
面の数による分類
その他