名古屋市立保育短期大学

名古屋市立保育短期大学
名古屋市立保育短期大学跡地(2015年4月)
名古屋市立保育短期大学跡地(2015年4月)
大学設置 1953年
創立 1946年
廃止 1997年
学校種別 公立
設置者 名古屋市
本部所在地 愛知県尾張旭市平子町北59[注釈 1]
学部 保育科
初等教育科
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名古屋市立保育短期大学(なごやしりつほいくたんきだいがく、英語: Nagoya City College of Child Education)は、愛知県尾張旭市平子町北59[注釈 1]に本部を置いていた日本公立大学である。1953年に設置され、1997年に廃止された。大学の略称は名保短または保短。

概要

大学全体

教育および研究

  • 名古屋市立保育短期大学は保育者および児童教育者の養成にちからをいれていた。初等教育科には「学校教育」と「教育情報」の各コースが設けられていた。

学風および特色

  • 名古屋市立保育短期大学は女子学生を対象とした短大であった。
  • 全国の短大入試では、難易度が至って高い方であった[注 2]

沿革

  • 1946年 名古屋市立保母養成所として開校[6]
  • 1948年 名古屋市立保母専門学園に改称。
  • 1953年
    • 1月13日 左記を以て文部省[注 3]より短期大学の設置が認可される[7]
    • 4月1日 名古屋市立保育短期大学が以下の学科体制にて開学する。
      • 保育科 入学定員50名
  • 1954年
    • 5月1日 学生数[8]/定員
      • 保育科 108[注釈 3]/100
  • 1959年
    • 4月1日 保育科の入学定員を50→80に増員[9]
    • 5月1日 学生数[10]/定員
      • 保育科 143[注釈 3]/130
  • 1964年 キャンパスを移転。
  • 1965年
    • 4月1日 保育科の入学定員を80→160に増員[11]
    • 5月1日 学生数[12]/定員
      • 保育科 250[注釈 3]/240
  • 1977年
    • 4月1日 以下の学科を増設する[13]
      • 初等教育科 入学定員40名
    • 5月1日 学生数[14]/定員
      • 初等教育科 40[注釈 3]/40
    • 保育科の入学定員を160→150に減員[注 4]
  • 1992年
    • 5月1日 学生数[16]/定員
      • 保育科 307[注釈 3]/300
      • 初等教育科 85[注釈 3]/80
  • 1995年
    • 4月1日 この年度で学生募集を終了[注釈 2]
    • 5月1日 学生数[17]/定員
      • 保育科 310[注釈 3]/300
      • 初等教育科 88[注釈 3]/80
  • 1996年
    • 5月1日 学生数[18]/定員
      • 保育科 146[注釈 3]/150
      • 初等教育科 45[注釈 3]/40
  • 1997年

基礎データ

所在地

  • 愛知県尾張旭市平子町北59[注釈 1]

象徴

  • 名古屋市立保育短期大学のカレッジマークはデザイン化されたアルファベットNのなかに、篆刻化された「大学」という文字が縦に記されたものとなっていた。アルファベットの「N」は、経営母体である「名古屋市」(Nagoya)、保育を意味する「Nursely」の頭文字であった[20]

教育および研究

組織

学科 [注 5]

  • 保育科 入学定員150名
  • 初等教育科 入学定員40名

専攻科

  • なし

別科

  • なし

取得資格について

附属機関

  • 幼児教育研究所[20][5]
  • ふたば園[20]

研究

  • 『名古屋市立保育短期大学研究紀要』[22]
  • 『名古屋市立保育短期大学幼児教育研究所報』[23]
  • 『名古屋市立保育短期大学幼児教育研究所研究紀要』[24]

学生生活

部活動・クラブ活動・サークル活動

  • 名古屋市立保育短期大学で活動していたクラブ活動[5]
    • 体育系:テニスほか
    • 文化系:「児童文化研究会」[注 7]合唱ほか

学園祭

  • 名古屋市立保育短期大学の学園祭は「保短祭」と呼ばれていた[20]

スポーツ

大学関係者と組織

大学関係者一覧

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出身者

施設

キャンパス

  • キャンパスは名鉄瀬戸線旭前から徒歩でおよそ20分の場所にあった。ちなみに、学生の多くは同駅からスクールバスを利用していた。
  • 正門の右手に「名古屋市立保育短期大学」と表記された横長の表札があった。
  • 設備:1985年に完成した「さみどり会館」が設置されていた [5]

学生食堂

  • 学内に設置されていた。

  • 名古屋市立保育短期大学には「あかね寮」と呼ばれる学生寮が、学生食堂付近にあった。

対外関係

系列校

卒業後の進路について

就職について

  • 保育科:保育所や幼稚園への就職者が多かったものとみられる。
  • 初等教育科:小学校や幼稚園の教員に就いた人がいたものとみられる。

注釈

注釈グループ

  1. ^ a b 校地および建物は2012年11月に尾張旭市に売却された。活用方法は検討中である[19]
  2. ^ a b 平成8年度より学生募集停止[1][2][3][注 1]
  3. ^ a b c d e f g h i j 全て

補足

  1. ^ 名古屋市立大学へ統合のためとなってはいるが、実際のところは改組されていない。
  2. ^ 1992年旺文社模擬試験による合格者平均偏差値が保育科で53.2、初等教育科で56.3となっていた[5]
  3. ^ 現在の文部科学省
  4. ^ 出典[13][15]
  5. ^ 最終募集となった1995年における体制[21]
  6. ^ 幼稚園教諭免許だけの取得はシステム上、できないものとなっていた。すなわち、小学校教諭免許と併せて取得しなければならなかった[20]
  7. ^ 「きしゃぽっぽ」という愛称名で活動していた[20]

出典

  1. ^ a b 文教協会'1996.
  2. ^ 大学と教育 (17)より。
  3. ^ 大学資料 (129/130)より。
  4. ^ a b 文教協会'1997.
  5. ^ a b c d 旺文社'1992.9, p. 144.
  6. ^ 全国公立短期大学協会三十年誌より。
  7. ^ 短期大学一覧 昭和28年度 (短期大学資料)より。
  8. ^ 文部省'54, p. 1370.
  9. ^ 短期大学一覧 昭和34年度 (短期大学資料 ; 第23号)より。
  10. ^ 文部省'59, p. 14.
  11. ^ 短期大学一覧 昭和40年度 (短期大学資料)より。
  12. ^ 文部省'65, p. 25.
  13. ^ a b 文部省大学局技術教育課'1977.
  14. ^ 文部省'77, p. 35.
  15. ^ 名古屋市立保育短期大学収容定員変更等の届出についてより。
  16. ^ 文部省'92, p. 52.
  17. ^ 文部省'95, p. 57.
  18. ^ 文部省'96, p. 58.
  19. ^ “平子の森の利活用”. 尾張旭市. 2022年5月2日閲覧。
  20. ^ a b c d e f g 名古屋市立保育短期大学'1996.
  21. ^ 文教協会'1995.
  22. ^ 名古屋市立保育短期大学研究紀要より。
  23. ^ 名古屋市立保育短期大学幼児教育研究所報より。
  24. ^ 名古屋市立保育短期大学幼児教育研究所研究紀要より。

参考文献

全国学校総覧

  • 文部省調査局統計課『全国学校総覧 昭和30年版』青葉書房。https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I028943005  
  • 文部省『全国学校総覧 昭和35年版』原書房。https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I20111001100617632 
  • 文部省調査局統計課『全国学校総覧 昭和41年版』東京教育研究所。https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I14111100138658 
  • 文部省『全国学校総覧 昭和53年版』東京教育研究所。https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001337181 
  • 文部省『全国学校総覧 1993年版』原書房。https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I14111100409254 
  • 文部省『全国学校総覧 1996年版』原書房。https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000045435-i6822492 
  • 文部省『全国学校総覧 1997年版』原書房。https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I14111100491875  

全国短期大学高等専門学校一覧

  • 文部省『短期大学一覧 昭和52年度 (短期大学資料)』文部省大学局技術教育課。https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001320859 
  • 文部省『全国短期大学高等専門学校一覧 平成7年度』文教協会。https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000048743-i7433608 
  • 文部省『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成8年度』文教協会。https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000048743-i7433662  
  • 文部省『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成9年度』文教協会。https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000048743-i7433683  

蛍雪時代

  • 『全国短大&専修・各種学校受験年鑑'93年(短大蛍雪 1992年9月臨時増刊号)』旺文社。https://web.oml.city.osaka.lg.jp/webopac_i_ja/0000272973 

短期大学の歴史資料 

  • 名古屋市立保育短期大学 五十年史編集委員会/編『名古屋市立保育短期大学五十年史』名古屋市立保育短期大学。https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002582082 

関連項目

関連サイト

  • 名古屋市立大学人文社会学部
  • 白金児童館むかしばなし - ウェイバックマシン(2014年8月8日アーカイブ分)

北緯35度13分34.2秒 東経137度1分16.6秒 / 北緯35.226167度 東経137.021278度 / 35.226167; 137.021278座標: 北緯35度13分34.2秒 東経137度1分16.6秒 / 北緯35.226167度 東経137.021278度 / 35.226167; 137.021278

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