ロージアン
ロージアン(英: Lothian[ˈloʊ.ði.ən], スコットランド語: Lowden, スコットランド・ゲール語: Lodainn [ˈɫ̪ot̪ʰaɲ], 古ゲール語: Labhdaidh)はスコットランドのローランド地方にある地域で、フォース湾の南海岸とラマミュアー丘陵(英語版)の間に位置する。第一の都市としてスコットランドの首都、エディンバラがある。その他の特筆すべき街としては、リヴィングストン、バスゲイト(英語版)、リンリスゴー、サウス・クィーンズフェリー(英語版)、ハディントン(英語版)、トラネント(英語版)、ノース・ベリック(英語版)、マッセルバラ(英語版)、ダルキース、ボニーリッグ(英語版)、ダンバー(英語版)などがある。
ロージアンという言葉は、歴史的には現在の行政区分としての地域に加えて、スコティッシュ・ボーダーズを含む地域を指していた。ロージアンは、7世紀の一時期にはアングル人のバーニシア、後のノーサンブリア北部にあたる王国、によって支配されていたが、アングル人達がダン・ネクテインの戦い(英語版)においてピクト人に敗れると、ロージアンのアングル人による支配は急速に衰えることとなった。ロージアンとノーサンブリアとの区別は、イングランドの年代史家が用いる、その起源である共通ブリソン語名の名残にも見られる。西暦紀元1018年にロージアンはスコットランド王国に併合された。
その後のスコットランドの歴史において、ロージアンはスコットランドの州として、イースト・ロージアン、ミッドロージアン、ウェスト・ロージアンに細分化された。
語源
ロージアンという名前は共通ブリソン語の *Lugudūniānā(現代ウェールズ語:Lleuddiniawn)から来ていると専ら考えられている。その意味は「ルー (Lugus) の砦の国」であり、このことが示されている初期の文献としてア・ゴドジンのような古いウェールズの作品がある[1]。
ロージアンの名前に関するよく知られた伝承としては、ロット王に由来するという説がある。ロット王はアーサー王伝説に登場する王の一人で、作品によってはロージアンを治める王として描かれている。
脚注
参考文献
- Koch, John (2006). Celtic Culture. ABC-CLIO
外部リンク
- Herman Moll's map of the Lothian shires (c.1745)
- Lothian Buses
- NHS Lothian
関連項目
- イースト・ロージアン
- ウェスト・ロージアン
- ミッドロージアン
- スコティッシュ・ボーダーズ — かつてロージアンと呼ばれていた地域。
- ノーサンバーランド (イングランド) — スコティッシュ・ボーダーズの南に位置するイングランドの地域でノーサンブリアに起源を持つ。
- ロット王 — ロージアンに縁のあるアーサー王伝説の登場人物。
- ルー (神) — ロージアンの名前の由来と考えられているケルト神話に現れる神の一柱。
- 過ち色の記憶 — ”Heart of Lothian”という曲が含まれている
座標: 北緯55度54分33秒 西経3度05分04秒 / 北緯55.90917度 西経3.08444度 / 55.90917; -3.08444