ミツユビカモメ属
ミツユビカモメ属 | |||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ミツユビカモメ(夏羽) Rissa tridactyla | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||||||||
ミツユビカモメ属(ミツユビカモメぞく、Rissa)は、鳥綱チドリ目カモメ科に属する属。模式種はミツユビカモメ。
分布
形態
全長35-40cm。全身は白い羽毛で覆われる。胴体や翼の背面は青みがかった灰色の羽毛で覆われ、初列風切の先端は黒い。尾羽は白く、中央部に浅い切れこみが入る。
嘴の色彩は黄色。後肢は短い。第1趾が痕跡的なため、趾が3本しかないように見える。
夏羽は頭部が白い。冬羽は後頭に黒い斑紋が入る。
分類
- Rissa brevirostris アカアシミツユビカモメ Red-legged kittiwake
- Rissa tridactyla ミツユビカモメ Black-legged kittiwake
生態
食性は動物食で、魚類、軟体動物などを食べる。海面に浮かびながら頭部を水中に入れて獲物を捕食するが、潜水して獲物を捕らえることもある。
繁殖形態は卵生。大規模な集団繁殖地(コロニー)を形成する。岸壁に土や枯草などを踏み固めた皿状の巣を作り、1回に2-3個の卵を産む。
人間との関係
属名Rissaはアイスランド語でミツユビカモメを指す呼称ritaに由来する。
アカアシミツユビカモメは漁業との競合(獲物の減少、およびそれに伴う一腹卵数や繁殖率の低下)などにより生息数が減少している。
画像
- アカアシミツユビカモメ
R. brevirostris
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、ミツユビカモメ属に関連するカテゴリがあります。
ウィキスピーシーズにミツユビカモメ属に関する情報があります。
参考文献
- 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社、1984年、79頁。
- 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科8 鳥類II』、平凡社、1986年、157頁。
- 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版、2000年、285-286頁。
- 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社、2000年、98-99、197頁。
- 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館、2002年、65頁。
- 安部直哉 『山渓名前図鑑 野鳥の名前』、山と渓谷社、2008年、335頁。
- 表示
- 編集