ピアノ三重奏曲第1番 (メンデルスゾーン)
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ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品49 – 第4楽章 フィナーレ:アレグロ・アッサイ・アパッショナート (8:08)
Joshua Bell, Awadagin Pratt, and Alisa Weilerstein perform Felix Mendelssohn's Piano Trio No. 1 in D minor, Op. 49 – 4. Finale: Allegro assai appassionato, at the White House Evening of Classical Music on November 4, 2009.
ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品49 – 第4楽章 フィナーレ:アレグロ・アッサイ・アパッショナート
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ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品49 は、フェリックス・メンデルスゾーンが作曲したピアノ三重奏曲。
概要
メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲は一般的に2曲が知られている。他にメンデルスゾーンが11歳のときの1820年に作曲されたピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラのためのハ短調のピアノ三重奏曲(英語版)も存在するが、こちらは習作ともいえる作品であるため、作品番号が付けられていない(出版は1970年)。
この第1番は1839年9月23日に完成し、この年の秋にライプツィヒで、発見されて間もなかったシューベルトの交響曲第8番『ザ・グレート』などと共に初演された。この時はメンデルスゾーン自身がピアノ、ヴァイオリンは友人のフェルディナンド・ダヴィッドが担当した。楽譜は1840年に一度出版されたが、その後ダヴィッドの助言を受けて第4楽章を中心に修正を加えて出版されたため2つの版が存在し、今日一般に演奏されるのは第2版の方である。ピアノの達人だったメンデルスゾーンらしく、演奏には高度な技巧を要する。
この曲を聴いたロベルト・シューマンは「ベートーヴェン以来、最も偉大なピアノ三重奏曲」だと評し、メンデルスゾーンを「19世紀のモーツァルト、最も輝かしい音楽家」だと称えた。
構成
- 第1楽章 アレグロ・モルト・アジタート
- 第2楽章 アンダンテ・コン・モート・トランクィロ
- 第3楽章 スケルツォ:レッジェーロ・エ・ヴィヴァーチェ
- ニ長調、8分の6拍子。スケルツォ形式。ピアノが主題を提示し、次いで弦楽器に移る。
- 第4楽章 フィナーレ:アレグロ・アッサイ・アパッショナート
- ニ短調 - ニ長調、4分の4拍子。2部形式。第1主題は最初ピアノで演奏されてから、ヴァイオリンとチェロが入って展開されていく。第2主題は主に弦楽器が演奏する。最後にニ長調に転調して2つの主題が演奏される。
関連作品
- ピアノ三重奏曲第2番 (メンデルスゾーン)
参考資料
- 『シューマン&メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集 カザルス・トリオ』のブックレット(解説:野村光一)(TOCE7815)
外部リンク
- ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品49の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト