デレク・ロングミュアー

デレク・ロングミュアー、1978年、ヘルシンキにて撮影。

デレク・ロングミュアー(Derek Longmuir、1951年3月19日 - )は、スコットランドエディンバラ出身の元ドラマー1970年代のポップ・グループであったベイ・シティ・ローラーズの結成時からのメンバー。彼の兄アラン・ロングミュアーは、このグループでベースを弾いていた。

1980年代半ば以降は、看護師として働くようになっており、後述の不祥事の時点ではエディンバラ王立診療所で働いていた[1]。その後も看護師として働き、ベイ・シティ・ローラーズ再結成の動きには関わっていない[2]

2021年10月以降、スコットランドのコミュニティ・ラジオに何回か出演して、ベイ・シティ・ローラーズ時代の事を話している。[3][4]

不祥事

1999年8月、ロングミュアーの自宅を強制捜査した警察は、多数の児童ポルノ動画などを押収した[1]

2000年、ロングミュアーは、児童ポルノ所持の罪で、300時間のコミュニティ奉仕の判決を受けた[1][5]。判決文によると、彼は働いていた診療所から解雇されたというが、後に看護師登録は再認定された。彼は裁判で有罪を認めたが、違法なポルノ自体は自分のものではなく、知人が置いていったものだという主張を貫いた[1]。ロングミュアーによれば、有罪を認めたのは、「メディア・サーカス(報道合戦)(英語版)」状態を避けたかったからだったという[6]

2000年5月7日の『サンデー・ヘラルド (Sunday Herald)』紙のインタビューで、ロングミュアーの養子ホルヘ・ローレイロ (Jorge Loureiro) が語ったところによると、ロングミュアーは無実であり、この件は友人であった偏執的なアメリカ人のファンがでっち上げたもので、問題のディスクは、彼が逮捕される数日前に匿名で送られたものだったという[7]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d “Bay City Rollersの元メンバー、児童ポルノ所持の罪で実刑判決は免れる”. BARKS (2000年4月11日). 2021年3月16日閲覧。
  2. ^ “ベイ・シティ・ローラーズ、グラスゴーで12月20日に再結成ライヴを決行”. rockin'on (2015年9月28日). 2021年3月16日閲覧。
  3. ^ https://www.mixcloud.com/forthvalleyradio/
  4. ^ https://www.mixcloud.com/TD1RadioFM/70s-sounds-23-february-2022-part-3-derek-longmuir/
  5. ^ “Former Roller sentenced for child porn”. BBC News. (2000年3月24日). http://news.bbc.co.uk/1/hi/scotland/689234.stm 2007年8月12日閲覧。 
  6. ^ “Former Roller can continue nursing”. BBC News. (2001年10月8日). http://news.bbc.co.uk/1/hi/scotland/1587089.stm 2007年8月12日閲覧。 
  7. ^ “Former Roller was framed on porn charges says foster son”. Sunday Herald. (2000年5月7日). http://www.bcr1.de/news/on070500.htm 2018年7月2日閲覧。 

参考文献

  • Stambler, Irwin, Encyclopedia of Pop, Rock & Soul. 1974. St. Martin's Press, Inc., New York, N.Y. ISBN 0-312-25025-8.
  • ノビー・クラーク
  • ジョン・ディヴァイン
  • ダンカン・フォール
  • ビリー・ライオール(英語版)
  • アーチー・マー
  • エリック・マンクラーク
  • パット・マッグリン
  • イアン・ミッチェル
  • ニール・ヘンダーソン
  • デイヴィッド・ペイトン(英語版)
オリジナル・アルバム
  • エジンバラの騎士 (1974)
  • 噂のベイ・シティ・ローラーズ (1975)
  • 青春のアイドル (1975)
  • 青春に捧げるメロディー (1976)
  • 恋のゲーム (1977)
  • 風のストレンジャー(英語版)(1978)
  • エレベーター(1979)
  • ザ・ヒーロー(英語版)(1980)
  • リコシェ(英語版)(1981)
  • ブレイクアウト (1985)
  • その他のアルバム
    • ベイ・シティ・ローラーズ (1975)
    • ロックン・ロール・ラブレター (1975)
    • ニュー・ベスト (1976)
    • ベスト・オブ・ベイ・シティ・ローラーズ (1976)
    • ライヴ・イン・ジャパン (1985)
    • 武道館ライヴ 1977 (2001)
    • A Christmas Shang-A-Lang (2015)
    おもなシングル
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