コンティニュー (映画)

コンティニュー
Boss Level
監督 ジョー・カーナハン
脚本
  • クリス・ボーレイ
  • エディ・ボーレイ
  • ジョー・カーナハン
原案
  • クリス・ボーレイ
  • エディ・ボーレイ
製作
  • ジョー・カーナハン
  • フランク・グリロ
  • ランドール・エメット（英語版）
  • ジョージ・ファーラ（英語版）
出演者
音楽
  • クリントン・ショーター（英語版）
  • アシュリー・ウォードロン（監修）
撮影 フアンミ・アスピロス
編集 ケヴィン・ヘイル
製作会社
  • ハイランド・フィルム・グループ（英語版）
  • エメット/ファーラ・オアシス（英語版）
  • Diamond Film Productions
  • ムービーパス・フィルムズ
  • The Fyzz Facility
  • インジーニアス・メディア（英語版）
  • WarParty
配給
公開
上映時間 100分[3]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $45,000,000[4]
興行収入 世界の旗 $1,988,846[5]
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『コンティニュー』（Boss Level）は、2020年のアメリカ合衆国のSFアクション映画。クリス＆エディー・ボレイが書いた物語から、ジョー・カーナハンとクリス＆エディーが脚色し、ジョー・カーナハンが監督を務めた。必ず死んでしまう終わりのないタイム・ループから脱出しようとする元特殊部隊の男としてフランク・グリロが主演し、メル・ギブソン、ナオミ・ワッツ、ミシェル・ヨーが共演する。

本作は、もともと2012年に『Continue』として発表され、20世紀フォックスでカーナハンによって企画されたが、企画が前進することはなかった。

その後、企画は正式に2017年11月に『Boss Level』として発表され、カーナハンとグリロ、ランドール・エメットとジョージ・ファーラが製作することとなった。

撮影は2018年3月から5月までジョージア州で行われた。

本作は当初、2019年8月16日にエンターテインメント・スタジオ・モーション・ピクチャーズによって公開される予定だったが、延期され、結局、2021年3月5日にHuluで配信された。

ストーリー

アトランタで退役したデルタフォースの兵士であるロイ・パルヴァーは、マチェーテを振るう男が自らを殺そうとしているときにロフトで目覚める。ヘリコプターのガンナーが自らをロイだと信じている男を殺す前に、彼はその男の武装を解除する。ロイはガンナーを殺し、ヘリコプターをロイのロフトに衝突させる。ロイは窓から砂でいっぱいのトラックに飛び込み、カージャックして、今度は暗殺者のペアに追われることになる。ロイの車はバスにぶつかり、バスへと投げ込まれて死ぬ。ロイは4か月以上同じ日の5月9日に生き返り、複数の暗殺者の標的にされていることが明らかにされる。彼は今自らの場所と戦略を知っている。

48回目の試行で、ロイは疎遠になった妻のジェマに電話をかけようとする。しかし、彼女の電話に出たのは、防衛産業の請負業者ダイナウ社の研究所の責任者であり、彼女の上司でもあるクライヴ・ヴェンター大佐であった。ベンターはロイに、ジェマが前の晩に研究室での事故で亡くなったと語った。ロイは疑うものの、その情報に基づいて行動する前に殺されてしまう。

前日のループのないタイムラインにおいて、ロイはダイナウ社の研究所のジェマを訪問し、就職の面接を受けたと信じている。ジェマとロイは息子のジョーについて口論する。ジェマが、ロイが父親であるとジョーに言っていないからであった。ダイナウ社のセキュリティ責任者は、ジェマを呼び出して、ベンターと話しをする。ジェマは、会社ではなくロイのサービスが必要であることを明らかにし、ロイの髪の毛を直すことを装って密かにDNAサンプルを採取する。

143回目の試行で、ロイはアンダーグラウンド・アトランタに到着し、ジョーを見つける。ロイは彼をメインアーケードエリアに連れて行き、そこでビデオゲームトーナメントに参加するために学校をサボったことを告白する。暗殺者たちがやって来ると、ロイは身を挺してジョーを守り、死ぬ前に自らがジョーの父親であることを明らかにする。ロイは自分が追跡されていることに気づき、歯の中にあった送信機を発見した。

ロイは繰り返されるリセットを利用して、試行錯誤を使用してダイナウ社の防衛網を調べ、さらに剣術の訓練を受ける。156回目の試行で、ベンターは研究室の機械と自らの計画についての真実を明らかにする。それはオシリス・スピンドルと呼ばれ、歴史を書き換えることができる量子装置であった。ベンターはそれを使って世界の独裁者としての地位を確立することを計画していた。また、ベンターは、ジェマの死に対する自らの責任を認める。ロイは、ジェマが自分のDNAとオシリス・スピンドルを使って、自分をタイムループに入れたことに気づく。その後の試行で、オシリス・スピンドルはシャットダウンできず、あまりにも長く起動し続けると世界が破壊されることが明らかになる。ロイは、自分がダイナウ社にいる間、ジョーが他の暗殺者の標的にされていたことを知る。アーケードに到着したロイは、警察がジョーの遺体を現場から運び出そうとしているのを目撃してしまう。ロイが警察をかいくぐろうとしたとき、オシリス・スピンドルが爆発し、世界を破壊されてしまう。

ロイは、世界が終わる前に、さまざまな活動を通じてジョーとの絆を深める日々を過ごし始める。249回目の試行で、ロイとジョーは今までより長く会話をし、ジョーは彼が今朝母親と話をしたことを明らかにする。ロイは通話記録の時間を見て、毎朝目を覚ます時にはジェマがまだ生きていることに気づく。次の試行で、ロイは施設へと急ぐが、戦いながら進むため間に合わずジェマを救うことはできなかった。しかし、彼が目を覚ます時から彼女が殺される時まで14分あることを発見し、彼は自殺してその日をリセットする。

目覚めると、ロイはヘリコプターに飛び乗ってパイロットにダイナウ社に飛ばすように命じる。彼はパイロットを倒し、ミニガンで、彼を施設まで追跡してきたすべての暗殺者を始末し、それによってジョーを救い、ブレットとベンターを殺してジェマを救うためにちょうど間に合うように階下で戦う。ロイは、ジョーの父親になるために試行を費やしてきたこと、そして彼が世界の終わりを見たことを明らかにする。ジェマは、ロイがオシリス・スピンドルに入ると連鎖反応を止めることができるかもしれないと説明する。オシリス・スピンドルは、何かが彼に起こった場合に今度は本当の意味で死ぬロイの最後の1日をリセットする。ロイはオシリス・スピンドルに入り、最後に1日をリセットする。彼は、混乱しない限り、ベンターを倒し、ジェマとジョーの両方を救う方法についての知識を残しながら、最後のリセットをした。

キャスト

※括弧内は日本語吹替

製作

2012年1月、ジョー・カーナハンは、元々は『コンティニュー』というタイトルの20世紀フォックスの映画に取り組んでいることを発表し、本作を「アクション映画版『恋はデジャ・ブ』」と表現した[6]。

2012年5月、20世紀フォックスがプロジェクトを進めていることが報告された[7]。

2012年9月、カーナハンは俳優のフランク・グリロと一緒に撮影したスクリーンテストをTwitterに投稿し、「この映画がいかにクールだったかを示すために…」、それらを共有していると述べた[8]。

2017年11月には、グリロとメル・ギブソンが共演するために交渉中であること、タイトルが『ボス・レベル』へと変更されたこと、カーナハンが脚色し監督することが報告された[9]。

2018年3月にはさらにキャストの追加が続き、ウィル・サッソ、ナオミ・ワッツ、アナベル・ウォーリス、ロブ・グロンコウスキーがキャストに加わることとなった[10][11][12][13]。そして、ジョージア州サバンナで撮影が始まった[14][15]。

翌月、ケン・チョン、マチルド・オリヴィエ、セリーナ・ロー、ミシェル・ヨーがキャストに加わった[16][17]。

2018年4月、撮影はアトランタで行われた。この撮影には、プルマンヤード、オークランドシティMARTAステーション、ジョージア水族館の近くで行われたものが含まれる。さらに、撮影はディケーターでも行われた[18]。

2018年5月12日と13日にアトランタでレストランのシーンが撮影された[19] 。

5月13日、Screen Dailyは、撮影が終了したと報告した[20]。映画の予算は4500万ドルであった[4]。

公開

2018年4月、 Entertainment Studios Motion Picturesがこの映画の米国での配給権を取得し[21]、2019年8月16日に公開する予定だったが[22]、公開日は取り消された[23]。

エンターテインメントウェブサイトColliderが主催する、本作の特別無料事前上映会が2020年2月11日にハリウッドのアークライトシネマで開催され、上映会に続いてグリロとカーナハンによるQ&Aセッションも開催された[1][24]。

2020年6月、エンターテインメント・スタジオは映画の配給権権を手放し[4][23]、2020年11月に米国での配給権はHuluによって8桁もの取引で取得されることとなった[25]。

そして、2021年3月5日に、ようやく公開された[26]。

2021年4月、『Boss Level』が『コンティニュー』の邦題で、2021年6月4日より日本で公開されることが決定した[27]。

興行収入

本作は初週で349,449ドルを稼いだ[要出典]。

評価

レビュー収集サイトのウェブサイトRotten Tomatoesでは、51件のレビューで76％の支持率を得ており、平均評価は6.6 / 10、サイトの批評家たちの一致した見解は「『ボス・レベル』は、増加中でたくさんあるタイムループ物を、独自の過剰さで楽しみ、嬉々として度を超えたSFアクションスリラーでもって、パワーアップしている」となっている[28]。Metacriticでは、15人の批評家によって「賛否混在または平均」と評価されており、加重平均スコアは100点満点中55点となっている[29]。

クリスチャン・ブラウベルトがIndieWireに寄稿したレビューによると、映画自体にはB評価を与えた上で、「スターの役であり、グリロにはそれが備わっている。最も重要なのは、手にコントローラーを持っていなくても、他の誰かがビデオゲームをプレイしているのをただ見ているだけだと感じさせないほど、充分にロイに感情移入させることである。ピクセルは見えないが、グリロは『コンティニュー』にほとんどのテレビゲーム映画の数々に欠けているもの、つまり躍動を与えている。」と評価している[30]。

出典

  1. ^ a b Weintraub, Steve (2020年2月7日). “L.A. Readers: Win Free Tickets to Our Advance Screening of ‘Boss Level’ with Q&A” (英語). Collider. https://collider.com/boss-level-screening-joe-carnahan-frank-grillo/ 2022年5月2日閲覧。 
  2. ^ “Boss Level” (英語). Event Cinemas. 27 February 2021閲覧。
  3. ^ “Boss Level” (英語). The Film Catalogue. February 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。November 25, 2020閲覧。
  4. ^ a b c Ritman, Alex (2020年6月30日). “Mel Gibson Has Busy Film Slate Despite Renewed Anti-Semitism Claim” (英語). The Hollywood Reporter. https://www.hollywoodreporter.com/news/mel-gibson-has-busy-film-slate-renewed-anti-semitism-claim-1300903 2022年5月1日閲覧。 
  5. ^ “Boss Level” (英語). The Numbers. 2022年5月1日閲覧。
  6. ^ Yamato, Jen (January 9, 2012). “Joe Carnahan Talks Killing Pablo and Continue, Described as 'Groundhog Day as an Action Movie'” (英語). Movieline. December 2, 2020閲覧。
  7. ^ Brown, Todd (May 30, 2012). “BREAKING: Joe Carnahan's CONTINUE Moving Ahead At 20th Century Fox” (英語). Twitch. June 1, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。December 2, 2020閲覧。
  8. ^ Chitwood, Adam (September 6, 2012). “Joe Carnahan Shares Frank Grillo Screen Tests for GROUNDHOG DAY Actioner CONTINUE” (英語). Collider. February 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。December 2, 2020閲覧。
  9. ^ Fleming, Mike, Jr. (November 15, 2017). “Mel Gibson, Frank Grillo In Talks For Joe Carnahan-Directed 'Boss Level'” (英語). Deadline Hollywood. February 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。March 11, 2019閲覧。
  10. ^ Pedersen, Erik (March 13, 2018). “Will Sasso Joins Mel Gibson-Frank Grillo Action Thriller 'Boss Level'” (英語). Deadline Hollywood. February 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。March 11, 2019閲覧。
  11. ^ Kroll, Justin (March 26, 2018). “Naomi Watts Eyes Action Movie 'Boss Level' With Frank Grillo and Mel Gibson (EXCLUSIVE)” (英語). Variety. December 5, 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。March 11, 2019閲覧。
  12. ^ Fleming, Mike, Jr. (March 27, 2018). “Annabelle Wallis Lands A Lead In 'Boss Level'” (英語). Deadline Hollywood. February 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。March 11, 2019閲覧。
  13. ^ Sneider, Jeff (March 28, 2018). “Rob Gronkowski Goes Hollywood After All, Joins Frank Grillo, Mel Gibson in Action Movie "Boss Level" (Exclusive)” (英語). The Tracking Board. February 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。March 11, 2019閲覧。
  14. ^ “Filming in March: Mel Gibson and Frank Grillo Star in Action-Thriller Boss Level” (英語). Production List. Film & Television Industry Alliance (February 12, 2018). February 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。November 25, 2020閲覧。
  15. ^ “Mel Gibson's 'Boss Level' is Now Filming in Georgia” (英語). Project Casting (March 10, 2018). February 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。March 11, 2019閲覧。
  16. ^ N'Duka, Amanda (April 5, 2018). “Ken Jeong & Mathilde Ollivier Join Mel Gibson In 'Boss Level' Thriller” (英語). Deadline Hollywood. February 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。March 11, 2019閲覧。
  17. ^ Frater, Patrick (March 20, 2018). “Selina Lo, Michelle Yeoh Join Cast of 'Boss Level' (EXCLUSIVE)” (英語). Variety. June 6, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。March 11, 2019閲覧。
  18. ^ Walljasper, Matt (April 27, 2018). “What's filming in Atlanta now? Stranger Things, Boss Level, Dr. Bird's Advice for Sad Poets; plus SNL gets an Atlanta host” (英語). Atlanta. November 25, 2020閲覧。
  19. ^ Caldwell, Mary (May 9, 2018). “Now casting: Mel Gibson film seeking Asians” (英語). The Atlanta Journal-Constitution. February 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。November 25, 2020閲覧。
  20. ^ Kay, Jeremy (May 13, 2018). “Highland unveils deals on action film 'Boss Level' with Mel Gibson, Naomi Watts (exclusive)” (英語). Screen Daily. February 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。November 25, 2020閲覧。
  21. ^ McNary, Dave (April 16, 2018). “Joe Carnahan's 'Boss Level' Bought by Byron Allen's Entertainment Studios” (英語). Variety. February 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。June 30, 2020閲覧。
  22. ^ Crow, David (May 10, 2019). “Boss Level: Release Date and Details for Mel Gibson Actioner” (英語). Den of Geek. February 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。June 30, 2020閲覧。
  23. ^ a b Evangelista, Chris (November 23, 2020). “'Boss Level', a Joe Carnahan Time Loop Movie Starring Frank Grillo and Mel Gibson, Heads to Hulu” (英語). /Film. February 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。November 25, 2020閲覧。
  24. ^ Weintraub, Steve (February 18, 2020). “An Extremely Candid Q&A with 'Boss Level' Filmmakers Joe Carnahan and Frank Grillo” (英語). Collider. November 25, 2020閲覧。
  25. ^ Wiseman, Andreas (November 23, 2020). “Hulu Strikes U.S. Deal For Frank Grillo Action Sci-Fi Movie 'Boss Level'” (英語). Deadline Hollywood. February 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。November 25, 2020閲覧。
  26. ^ Highfill, Samantha (January 12, 2021). “Frank Grillo's Boss Level to premiere on Hulu in March” (英語). Entertainment Weekly. February 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。January 12, 2021閲覧。
  27. ^ “リアル死にゲー？フランク・グリロ×メル・ギブソンの異色アクション『コンティニュー』公開決定！”. シネマトゥデイ (April 20, 2021). April 20, 2021閲覧。
  28. ^ "Boss Level". Rotten Tomatoes (英語). 2021年3月7日閲覧。
  29. ^ "Boss Level" (英語). Metacritic. March 6, 2021閲覧。
  30. ^ Blauvelt, Christian (March 1, 2021). “'Boss Level' Review: A Welcome Return from Joe Carnahan Is Also the Star Vehicle Frank Grillo Deserves” (英語). IndieWire. https://www.indiewire.com/2021/03/boss-level-review-joe-carnahan-1234620296/ March 7, 2021閲覧。 

 

外部リンク